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2008/01/07

隣人A

                  7月8日

高雄は昼過ぎに家を出た。

そして、洋子は今日こそは何か掴みたかったのだが、川

名の家の車は朝から無く、川名は外出してる様であった。

洋子は、何かを思いついた様に庭に出ると、軽く周囲を

窺い川名の家との間に生える木々の隙間をくぐり抜け川

名の家の庭へ入った。

川名の家のリビングは2面に大きな窓がある。

勿論、1面は洋子の家の窓から見えるそれであるが、洋

子は今日は違う方の窓から覗いてみた。

角度が変われば何か違う物が見えるかと思ったが、やは

りまだ殆どのダンボールは開いておらずそのままであった

し、テレビ、ソファー等の家具も洋子の家から見た時と勿論

変わりは無い。

洋子はため息をついた。

しかし、ふと見ると洋子の覗き見ている窓の鍵が開いている。

洋子は、少しリビングの窓を開けてみる。

やはり窓は開いた。

・・・いけない。

一応洋子に呵責の様な思いは生まれるが、洋子のそれは

もう殆ど洋子自身には響かない物になってしまっていた。

洋子はサンダルを脱ぎ川名のリビングに上がると、窓の

カーテンを全て閉めた。

洋子は興奮していた。

毎日気になっていた川名の家を誰の目も気にせずに調べ

られるのだ。

しかし、無論その内川名は帰って来てしまうので、長居を

する訳にはいかない。

洋子は早速家の探索を始めた。

開いているダンボールには興味を引く物は無かったが、開

いてないダンボールを開けてしまう訳にはいかないので、リ

ビングは置いておき、廊下に出てダイニングキッチンに入っ

ていった。

ダイニングの食卓の上には、食べかけの缶詰やら、使ったま

まの食器や箸がそのまま置かれていた。

キッチンは使っていないのだろうゴミ袋が4つ置かれている以

外は綺麗な物だった。

ここにも、洋子の求める物は無かったので、洋子は再び部屋

を出る。

他、1階には風呂場とトイレがあった。

風呂場は、大家が同じ人なだけあって洋子の家と同じ物が

置かれていた。

トイレはやはり、引越しで持ち込んだウォシュレットが取り付

けられていたがそれ以外に大した収穫は無かった。

洋子は2階に上がった。

1階もそうだったが、2階の廊下にもまだ片付けてないダンボ

ールが積まれている。

洋子は、階段に一番近い扉を開いた。

部屋は6畳ほどだろうか、大きな本棚が3つあり、本が一杯に

詰まっていた。

納まりきらない本はやはりまだダンボールの中である。

洋子は1階のリビング同様カーテンを閉め、本棚に目をやる。

すると、本棚にある本の殆どが神社、仏閣、仏像などの本や

写真集であった。

写真集一つを手に取ってみると、本の間に無数のしおりが挟

んであり、そのしおり一つ一つに、そのページの仏像の細か

い説明などが書き加えられていた。

これを見て、洋子の中でやっと1つだけ川名の謎が解けた様

に思えた。

・・・あの大きな仏像は川名の趣味に違いない。

しかし、1つ謎が解明されると人間欲が出るものだ。

大分時間は経ってしまっていたが、洋子は他に何かない

か?と隣の部屋へ入って行き再びカーテンを閉める。

この部屋はベッドがあるので寝室の様だ。

洋服はクローゼットに仕舞うでもなく、脱ぎ散らかしている

のか、まだ着ていない物なのか、床に散らばっている。

ベッドも寝て起きたそのままだった。

部屋を見渡すと、机の上に開けっ放しのダンボールが置

かれ、ベッド脇のサイドボードには数枚の封筒と、ここにも

また仏像に関する本が置いてあった。

洋子はまず、ダンボールを覗いた。

すると、中には10代のアイドルのグラビアや、写真集が入

っている。

どうも全て「金沢まお」と言う同じアイドルの物の様である。

丁寧に新聞や雑誌をスクラップした物もあった。

これを見て、洋子は先日から持っていた考えは確信に近

付いたと思った。

・・・やはり、川名は少女愛好家なのではないか?

そう考えると、先日抱き合っていた女子高生や、昨日泣い

ていた娘の事もつじつまが合う様に思う。

洋子は、この考えを確信にすべく再び辺りを探る。

サイドボードに置かれた封筒は航空会社から来た物と、通

販のカタログなどだった。

が、今は洋子の興味はそんな所には無い。

そして、クローゼットを見てみようと手を伸ばした時、通りの

方から『バタン、バタンバタン』と車のドアの閉まる音がする。

洋子はふと我に返り表を見たが、自分を取り戻すのが少し

遅かった。

洋子の目にパトカーが、そして警察官と川名、近所の奥さ

んが数人立っていた。

洋子は、体の血が全て抜けていくような感覚に襲われた。

そして、体中の力が抜けてしまい、その場で泣き崩れてし

まった。

その後、川名に付き添われ入って来た警察官に抱き起こ

され川名の家を出ると、洋子は近所の片山、三井などの

見ている中パトカーに乗せられて連行された。

さて、皆さん!今回がブロ本ラストです!

・・・と言っても、次回もあります♪

何故か?

それは、長くなってしまったので次回警察署の件を書いて

終了だからです♪

なので、今回は投票はありません!

・・・申し訳ありませんが、ここで投票してしまうと話しがどう

にもならなくなってしまうので・・・

と言う事で、次回隣人Aラストをお楽しみに♪

川名はどんな人なのか?

そして、洋子はどうなってしまうのか?

コメントで感想などもらえたら嬉しいです♪

過去のブロ本リンク↓

隣人A第一話

隣人A第二話

隣人A第三話

隣人A第四話

隣人A第五話

隣人A第六話

隣人A第七話

隣人A第八話

隣人A第九話

隣人A第十話

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ブロ本」カテゴリの記事

コメント

いよいよ次回で最終回ですか!

毎回自分なりに次回の展開を考えて楽しませていただきました。

もしバブさんのラフドラフトがあったら、みんなの投票によってこんなに結末が変わりました、なんて教えてくださっても面白いですね。

さて、洋子の運命やいかに…?!

投稿: オスカル | 2008/01/08 15:54

いよいよ最終回だね♪

…川名は一体何者だったんだろ。そして洋子はどうなってしまうのかしら。。。
目が離せない、最終回☆☆
最後までとっても楽しみにしているよ!

投稿: パウンドケーキ | 2008/01/08 18:19

う~ん!すっごく考えたんですが…

結構川名さんは実は刑事さんで、洋子さんのだんなさんが何か
悪い事をやらかしてしまい、その事件の内偵捜査をしていたとかぁ~!!

だから実は洋子さんが川名さんちを覗き見ていたように、川名さん
も洋子さんの家を探っていたんです!

と言い切ってしまった私…。

実は全然分かりましぇ~ん!!

最終回楽しみにしてます★

投稿: kyo-co. | 2008/01/08 21:29

オスカルさん
いつもありがとうございます♪
え~、申し訳ありません!ラフと言う物は殆ど存在していません(笑)
このブロ本は、これ位なら話しが作れそうかな?って言う選択肢を皆さんに選んでもらってるので、投票終わるまでま~ったく先の話は考えてないのです。
だから、結構毎回集計後はあたふたしてました・・・最終回も宜しくお願いします♪
パウンドケーキさん
いつもありがとうございます♪
さ~て、洋子はどうなるんでしょうか?
警察に連れてかれちゃいましたからね~♪
ラスト楽しみにしていて下さい♪
kyo-co.さん
おお!それも楽しそうですねぇ♪
このブロ本は結構そうやって色々考えて貰うのが狙いだったので嬉しいです♪♪
いや~、しかし洋子は本当にどうなるんでしょうか?
最終話も見てやって下さい♪


投稿: 隆之 | 2008/01/08 22:22

私達が思い込んできた洋子は実は川名の父親で、川名に異常なまでの父性愛ならぬ母性愛を持っており、多重人格的な洋子を作りだし洋子の目線から息子を見つめてたんじゃないかぴら。捕まっちゃったけどね。なーんてな\^o^/ 最終回楽しみにしてまーす!

投稿: モグタン | 2008/01/09 19:43

モグタンさん
おお!その流れは奇抜で面白いですねぇ♪
人それぞれ違うストーリーを頭で作り上げて貰えてる様で嬉しいですっ!!
最終回頑張りま~す♪

投稿: 隆之 | 2008/01/09 22:13

洋子が捕まるなんてビックリ次回が気になる

投稿: 笑子 | 2008/01/10 18:36

笑子さん
コメントありがとうございます♪
次回も見に来て下さいね~♪♪
さ~て、洋子はどうなっていくんでしょう?

投稿: 隆之 | 2008/01/10 23:39

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