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2007/10/01

隣人A

             7月2日

「洋子ちゃん、ちょっとちょっと!」

洋子が玄関前で掃き掃除をしていると、向かいに住む

片山三春が声をかけてくる。

彼女は50代前半で体格にも貫禄があり、ここに住ん

で長い事から、近所の奥さん連中のボスの様な存在

である。

「あ、おはようございます。何ですか?」

洋子が手を止めると、片山が寄って来て

「洋子ちゃんは今日は予定は?」

と聞いてきたので

「いえ何も・・・」

内心、また面倒な事を頼まれたら嫌だなとは思った

が、実際予定と言う予定は無いのでそう答えた。

「あら、良かった、じゃあ今日2時から近所の奥さん

達と家でお茶するからいらっしゃいよ」

と言うと、片山は洋子の耳元に口を寄せて

「ほら、あなたのお隣の川名さん、少し変じゃない?

こう言う時に奥さん連中がしっかり結束しないとね。

変な人だったりしたら私達でなんとかしなきゃいけな

いでしょ?」

言い終えると、小走りに家に戻って行った。

洋子はまだ「はい」とも「行きます」とも行ってなかった

が参加と言う事になってしまった様である。

しかし川名と聞き、洋子も少し積極的な気持ちになった。

洋子は昼食を簡単に済ませると、義父の送ってきた折り

詰めを手に午後2時丁度に片山の家へ向かった。

片山の家に上がり、リビングに入ると、もう皆そろってお

茶を始めていた。

参加者を川名の家を中心にして見ると、まず向かいの

横山さん、斜め向かいの高岡さん、そして、高岡さんと

反対側斜め向かいの今回の主催者片山さん、洋子の

家から川名の家と反対側向こう4件目の三井さん、そ

して洋子が集まっている。

「あらぁ、洋子ちゃん早く座りなさい。ほら、お菓子もあ

るからどうぞ」

三井は自分の家でもないのに、勝手に台所に入りお

茶を出して来る。

「あ、これこの間義父が送って来た物で、お口に合う

か分かりませんが・・・」

洋子が折り詰めの菓子を差し出すと

「あらぁ、気を使わないでいいのよ若いんだから」

四重奏の様に皆が言う。

そして、一番若手の洋子が皆に気を使いながら席に

つくと、せっかちな片山は早速話し始めた。

「あのね、皆もう何で集まったかは分かってると思う

けど、川名さんの事。あの人がまだどんな人か分か

らないじゃない?で、おかしな人だったら私達が協力

し合わなきゃいけないと思って集まってもらったのよ」

「そうよね、何だか来た日から挨拶もないし、変な人

だったら困るわぁ。それにさ、私や片山さんの子供は

もう大きいから良いけど、高岡さんと横山さんのお子

さんはまだ小さいでしょ?私それが心配なの」

三井が言うと

「そうなんです、私もそれが心配で・・・」

と高岡が話す横で横山が頷いている。

「で、とりあえず今日は皆さん持っている情報を交

換しようと思った訳。洋子ちゃんなんかはお隣なん

だし色々分かった事あるんじゃない?」

片山に聞かれ、洋子は勿論昨日の事は話さなか

ったが、仏像の事、便座の事、川名の家からうめ

き声の様なものが聞こえたが、それは念仏じゃない

かと思っている事などを話した。

「ああ、やっぱりあの仏像はおかしいわよね。うん念

仏の線はあるかもしれない」

片山は刑事のような口調であった。

「そうそう、それに何だか壁を叩く様な音もしなかった

?」

「あ!しました、しました」

高岡が聞いてきたので洋子は答える。

「この中に川名さんと話した人っているのかしら?」

三井が皆に聞いてきたので、片山、横山、そして洋

子が手を挙げる。

「あ、でも私はただ挨拶しただけよ。洋子ちゃんと横

山さんは何か聞いた?」

「えっと、私は何だか目は虚ろそうだけど、危なそう

な雰囲気は無かったって事と、持ち込んだ便座が

ウォシュレットの1番最初の型って事位ですかね」

「なによ~そのウォシュレットの1番最初のって」

三井が洋子に言うが、洋子自身意味が全く分か

らなかったので、いや話が噛み合わなくってと言

って話しが終わってしまう。

「横山さんは?」

片山が再び仕切ると

「あの、私は便座って見てないんで分からないで

すけど、川名さんに挨拶した時丁度主人が一緒で

、何か仕事の話してたのでもしかしたら・・・」

「え?何だったの?奥さんとかもいらした?」

自分から仕切ったのに片山は、横山が話しを終え

る前に矢継ぎ早に質問する。

「いや、奥さんは居なかったですけど、仕事は内

装業とかって言ってたので、もしかしたら便座って

言うのはそう言う事が関係あるのかなと・・・」

「でも、デザインが良いとか言ってましたよ?」

洋子が言うと

「そうよねぇ、いくら内装業だからって普通は便座な

んて3つも持ち込まないわよ?」

三井が言った。

片山は頷き

「今日になってまだ他の家族に誰も会ってないって

言うのもおかしいし、もし変な宗教だったりしたら大

変な事よ?これは少し観察してみたほうが良いわ

ね」

と言うと皆も頷いているので

「じゃあ、皆でだと怪しまれるだろうから、お隣だし

最初の内は洋子ちゃんそれとなく観察してみてくれ

るかしら」

と洋子を見た。

少しためらう物はあったが、昨日の事もあるので洋

子は引き受ける事にした。

「そうですね、一応皆も眼を配って、また時々こうや

って意見交換出来たら何か分かって来るかもしれな

いですし」

高岡が言うと、では洋子ちゃんが何か新しい事を掴

んだ時点で集まろうと言う事になり、夕食の買い物

があるので解散と言う事になる。

洋子は『片山達に頼まれた』と言う事で責任が分散

され、昨日までより少し隣を伺うと言う事に対しての

罪悪感と言うハードルが低くなったような気がしていた。

さて、ここからがいつもの質問です!

洋子は、明日から隣の川名を観察する為、ある物を購

入します。

何を購入しましょうか?

1 双眼鏡

2 赤外線センサー

3 盗聴器

4 画素数の高い携帯

今回も皆さんの投票で次回の話が変わって行き

ます。

初めての方も、下にあるコメント欄にメールアドレス

、名前、気になった番号を書き、送信を押して投票

して下さい♪

メールアドレスは一般公開はされませんし、僕から

いきなりメールをする事も絶対無いので、気軽に投票

して下さい♪

読んで見て面白いと思ったら、知り合いに紹介してくれ

ちゃっても全然構いま・・・いやっ!宣伝宜しくお願いし

ますっ!!

投票の仕方が分からない方は、こちらで以前説明を書

いたので読んでみて下さい♪

次回はどうなるのでしょう?

次回の展開は皆さんにかかってます!

投票締め切りは、10月5日いっぱいとなります♪

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コメント

2番 それってどこに売ってんの?

投稿: ボノボノ | 2007/10/02 00:26

3番がいいと思います。
 この後どうなっていくか楽しみですね~。

投稿: オスカル | 2007/10/02 09:35

2パブ。

投稿: ガラスのパブ | 2007/10/02 17:48

う~ん…2番でお願いします♪

投稿: ist | 2007/10/02 20:40

④番!!
まずは隠し撮りでしょ☆( ゚Д゚)b

投稿: ikuhime♪ | 2007/10/03 15:07

一番の双眼鏡

投稿: 隆之のタは短気のタ | 2007/10/03 17:20

少数派のようですが、1の双眼鏡。
自分なら、まずは壁にコップをあてて聞き耳たてるぐらいにしときます・・・w;

投稿: Sena | 2007/10/03 17:42

やっぱり双眼鏡すごい主婦が使いそうだし通販で昔購入した高品質なやつとかいーね

投稿: 笑子 | 2007/10/03 19:13

1番の双眼鏡

平凡な暮らしをしている人が、赤外線センサーや盗聴器購入となるとちょっと勇気が必要かな…って考えるとここは無難に1番!

投稿: パウンドケーキ | 2007/10/03 19:29

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